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オメガ NASAクロック

また、この時期のオメガは他の一流時計メーカーと同様に、時計のダイヤル、ケース、ムーブメントを他社から調達し、自社で仕上げていたことも忘れてはいけない。ある意味、この電子時計はオメガにとって最も純然たる完全自社製造プロジェクトだったのだ。

1990年代初頭、オメガのエレクトロニクス部門は閉鎖された。小型化、半導体回路の急速な発展、競争の激化、GPSによる時刻同期の普及に直面し、マスタークロックシステムは時代遅れとなったのだ。

今回展示されるコレクションの多くは、ドイツ人コレクターであるミヒャエル・シュルデス(Michael Schuldes)氏が、若くして時計の価値と重要性を見抜き、入手したものだ。68歳のシュルデス氏は、幼い頃から時計を見たり、カタログを見たりして、オメガの腕時計を手に入れることを夢見て育った。

シュルデス氏は、オメガもきっと買い戻すだろうと商機を見出した。しかし、彼がさらに多くの時計を見つけ、それを売り戻そうとした時、オメガは興味を示さなかった。その代わり、オメガから送られてきた時計の説明書には電子時計の設計・販売に携わる著名人の連絡先が記されていたのだ。

オメガ スピードマスター ファーストオメガ インスペース Ref.311.32.40.30.01.001新品腕時計メンズ

品名 スピードマスター ファーストオメガ インスペース
Speedmaster First Omega in Space Limited Edition
型番 Ref.311.32.40.30.01.001
素材 ケース ステンレススチール
ベルト 革
ダイアルカラー ブラック
ムーブメント 手巻き
Cal.1861
防水性能 50m防水
サイズ ケース:39.7 mm(リューズ除く)
メンズサイズ
ガラス サファイヤクリスタル風防
仕様 クロノグラフ
付属品 オメガ純正箱付・国際保証書付
NASAによるすべての有人宇宙ミッションでの使用に適していると認められた唯一の腕時計「スピードマスター」。 そのスピードマスターが史上初めて宇宙で活躍したのが1962年のアトラスD/マーキュリー8号ミッションです。 50周年を迎える2012年、ウォルター・シラー宇宙飛行士と彼の歴史的リストウォッチに敬意を表し、新たなスピードマスターが発表されました。 針や立体感のある文字盤、リューズガードのないケースデザインが特徴的な、セカンドモデルのデザインを復刻しています。

コレクションの時計や装置のなかには、オメガ コピーがチューリッヒのクローテン空港のために製作したT3タイムタワー、バイエルンのグンドレミンゲン原子力発電所で使われている時計、NASAのゴダード宇宙飛行センターで使われているものなど、本当に魅力的なものが含まれている。このコレクションで最も重要なのはスイス国会のために作られたオメガのT3クロックで、この種のものとしては最大かつ最古の塔時計であり、ふたつしか知られていない二重塔時計のうちのひとつである。当時、マスコミはこの時計を“世界で最も重要な計時設備のひとつ”と呼び、20年以上にわたって国会議事堂の257の部屋を1000分の1秒の精度に保ってきた。